肩の激痛、石灰沈着性腱板炎になりました

健康

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一般的に肩の痛みと言えば、有名なのは四十肩や五十肩でしょうか。

しかし私の場合「石灰沈着性腱板炎」という初めて聞く診断名でした。

どんな症状で、どんな治療、経過をたどったのかを記録したいと思います。

起きたら肩が痛かった

ある日起きたら右肩が痛くて、料理や化粧などが少ししづらい感じでしたが、仕事を休むほどではなくなんとかフルタイムで働けていたのですが、徐々に痛みが増していきました。

三日目に痛みのピークがやってきた

三日目が一番痛くて、朝、着替えをしようとして、手を挙げたときに激痛が走り、気分が悪くなるほどでした。

冷や汗が出て目の前が暗くなり、横になりたかったのですが横になろうとすると肩が痛いし、しかたなくテーブルの脚に頭をつけてじっとしているしかありませんでした。

仕事も休みたかったのですが、どうしても休めない事情があったので、なるべく時間いっぱいまで安静にしたあと出勤しました。

通勤は車だったので、片手で運転することになり危険だったのですが、電車ではなかったのでまだ良かったです。

これが電車通勤だったら100%出勤は無理でした。なにしろ歩く振動で肩がものすごく痛かったので…

自分の腕の重みで肩が痛かったので初めて三角巾を使いましたが、こんなに楽になるものとは思ってもいませんでした。

たぶんこの日、三角巾がなかったら、椅子に座っていることもできなかったと思います。

どうしても仕事が休めず、本来の看護師業務は最低限にして同僚に協力してもらって事務仕事に変えてもらい、電話番などをしましたが字も書けず、右利きなのに右肩が痛くてできる仕事は限られていました。

肘が2センチくらい体から離れただけで激痛だったので、右腕を机の上に置くことさえできませんでした。

四日間連日カイロプラクティック、整骨院に通う

あまりの痛みで整形外科を受診をしたかったのですが、年末でどこも休診だったため、カイロプラクティックや整骨院をはしごしました。

整骨院で「痛い場所からすると肩が石灰化しているんでしょう。今は急性期だからとにかく冷やして、安静にすること」ということを言われました。

しかし冷やすと言っても、肩にアイスパックを当てただけで痛すぎてショック症状を起こすほどでした。

ですから大したことはできなかったのですが、それでも処置してもらった後は待合室で20分くらい休憩しないと帰れませんでした。

一番痛かった三日目と四日目は痛すぎて、冷やすこともできず、ただただ腕を動かさないように安静にしていました。

安静と言ってもソファに座ると、肩がソファに押されていたいので、ソファの背もたれに大きな発泡スチロールの板を置いてそこに猫背になって座っていました。

それだと、肩がソファに触れないので痛みはないのですが、あまりリラックスできる姿勢ではありませんでした。

痛くて眠れない

一番困ったのは寝るときで、右腕をどう置いても痛くて困りました。

色々試した結果、一番痛くなかったのは、布団に上向きで横になり、肘と手首を直角に曲げて、壁を押すときのような菩薩様のような不思議な手の位置でした。

多少楽ではありましたが、そんな恰好で熟睡はできず、またそんな時に限ってネコが右肩を踏んで通っていったりして、泣きっ面にハチ状態になったりしました。

そんなときでも不用意に動くとかえって痛いので、ネコが早く通り過ぎてくれるのを待つしかなかったです。(笑い)

とにかく冷やして安静に

四日目から年末年始の休みに入ったのは本当にラッキーでした。

家族の協力もあり、休み中は徹底的に安静にして、発症五日目からようやく保冷剤をあてても痛みのためのショック症状を起こすことがなくなったので冷やしていきました。

1時間に20分くらい保冷剤をあて、40分は休憩、また20分冷やして…を繰り返しました。

寝るときは冷シップを2枚ドーンと貼りましたが、肩が熱を持っているためシップが5時間くらいでカピカピになってしまうので、その都度シップを交換しました。

痛みを抑えるロキソニンのシップもありますが、急性期は冷やすのが一番なので、普通の冷シップが良いそうです。

冷却と安静で毎日痛みが軽くなるのを感じました。

肌着が脱げない!

いつも肌着は被るタイプの物を着ていましたが、右手があげられなく、脱げないので4日間同じ肌着を着ていました。

同じ理由でブラジャーもホックを外したはいいが、とれないので数日肩からぶら下がった状態でした。

4日目にして、ようやく口を利用することを覚え、脱ぐことができました。

歯で左の肌着の袖口を噛んでひっぱり、左の腕を引き抜き、ようやく脱げたのですが、今度は脱いだはいいが今度は着られないので、しまむらで介護用の前開きの肌着を買ってきました。

ネットで探すと一着2,000円くらいしたのですが、しまむらでは1,000円以下で買うことができ、よかったです。

右の腕からそっと袖を通し、痛みと闘いながらなんとか着がえ終わったときには、結構体力を消耗しました。

仕事始めがきてしまった

六日間の休み中、少しずつ痛みは楽にはなったものの、腕を動かすとまだかなり痛みがあったので、ずっと三角巾は使っていました。

そしてついに仕事始めの日が来てしまいました。

また、車を片手で運転し出勤しましたが、右手はハンドルと握っているのがつらかったので膝の上に置いたままでしたので、左手でウインカーを出すのが大変でした。

なぜか肩だけでなく体全体も調子が良くなく、職場で立っていると20秒くらいでクラクラしてくるので、職場での年始のあいさつもままならない状態でした。

そこで再び、事務仕事に変更させていただき働きました。

この日は多少早めに早退できたので、家の近くの整形外科を受診しようとしましたが、年始だったのでどこも早めに締まってしまい、受診できませんでした。

気絶しそうなくらい痛い治療

その翌日、症状が出てから11日目でようやく整形外科を受診することができました。

仕事を早退し、午後の時間帯に受診しました。

今までの経過、年末年始は肩の安静に務め、ずっと冷やしていたと医師に伝え、まずレントゲン写真を2枚撮りました。

診断名は整骨院と同じ石灰沈着性腱板炎でした。

「冷やして安静にはしてきたけれど、積極的な治療があるのかなと思って…」と医師に話すと、「積極的?」と医師は言いながら、目がキラッとした気がしました。

急に医師が立ち上がり、「ちょっと痛くても早く治るのがいいのね…」と言いながら近づいてきたので嫌な予感がしました。

何をするのか医師に2回尋ねたのですが、はぐらかして答えてくれませんでした。

ちょっと怖くて見なかったのですが、腕を固定されて、どうやら麻酔なしに細ーい針を肩に刺して、石灰化しているあたりをグリグリされたんだと思います。

これがビックリするくらい痛くて、またしても痛すぎてショック症状を起こし目の前が真っ暗になり、車いすで移動、別室で寝かされることになりました。

目の前が真っ暗になりながらも「石灰を散らしておいたから、明日、明後日くらいはものすごく痛いけど、そのあと急に良くなるから…」という医師の言葉は聞こえました。

痛みのため血圧が下がり気分が悪く、何回か胃の中の物が出そうになりながらも、なんとか出さずにすみましたが、しばらく動けず診察台で休ませてもらいました。

すると処方された痛み止めと胃薬を薬局さんが届けてくれ、会計も受付の方が診察台まできてくださり寝たまましていただきました。

処方された痛み止めが、1日3回2週間分(42錠)も出ていて、これからどんだけ痛くなるんだろうと絶望を覚えました。

2週間ぶりの入浴

しかし、ありがたいことに家に帰ってからいつもより痛いということもなく、翌日からはずんずんと痛みが楽になっていきました。

洗髪や入浴などの清潔に関する行動は、肩の痛みが出てからほぼできませんでしたが、10日目に頭皮が炎症を起こしてしまい痛くなってきたので、洗髪することにしました。

脱衣室の床にビニールをかぶせた座布団を敷いた上に寝て、首にタオルを巻き、頭だけ浴室に突き出し浴室用の椅子に乗せて、夫に洗ってもらいました。(腕が下に落ちると痛いので、バスタオルを丸めて右腕の下に敷きました)

意外に困ったのはドライヤーで、右手で髪をワシャワシャするのは痛くて無理だし、かといって右手でドライヤーを高い位置でキープしておくこともできなかったので、洗面台の縁にドライヤーを置いて右手で位置を微調整し、頭をドライヤーに近づけて左手でワシャワシャして乾かしました。

入浴出来ない間はウォッシュレットを使ったり、足は洗面器で洗い、右わきの下はゴシゴシすると肩に響くので、そっとウェットティッシュで拭くだけでした。

入浴したのも、洗顔をしたのも発症してから2週間後でしたが、洗顔したときは軽く顔に触れただけで垢がボロボロ出てきて、苦笑いでした。

一か月経ってもまだ痛い

このあとは痛みがだいぶなくなったので、少しずつ改善していっていますが、4週間経っても腕がまっすぐ上に上がらないし、手を伸ばして物をとると痛みがあります。

肩より下の物を持ち上げるのはできますが、それより上だと痛いし、力が抜ける感じがします。

こんな格好はまだできない…

胃薬が処方されたわけ

肩に針を刺されてから、2週間後に二回目の整形外科の受診をしたのですが、その時に処方されたのは、タガメットという胃薬とビタミンBでした。

なんでもタガメットは石灰を溶かす効果があるそうです。

ビタミンBはなんのためなのか理由を聞くのを忘れました。

そして、そろそろ肩を回す運動を始めるように言われました。

言われたとおりに運動をするとその時は痛いのですが、そのあと痛みが早く良くなっているような気がします。

まとめ

あんまり痛かったのではじめは寝ている間に、肩が脱臼でもしたのかと思いました。

個人的には二度の出産よりよほど痛かったです。

しかし年末で仕事を休まずに安静にできたのはラッキーでした。

整形外科は年末でやっていなかったのですが、どっちにしろ痛すぎて、受診しても何もできなかった、いや最高に痛いときに針なんか刺された日にゃ気絶確定でしたから、むしろ受診できなくて良かったです。

家人や仕事場の同僚にたくさん助けていただき安静にできたので、日に日に痛みが軽くなり本当に良かったです。

三角巾を使うと本当に楽でしたが、同時に三角巾の中にずっとしまっておくデメリットもわかりました。

しまっておくと全く動かさないので、指がむくむ、手の関節が硬くなる、手が臭くなりました。

指は見てわかるくらいむくみ、握ったときの感じがグローブっぽかったですし、肘から先の関節が硬くなり、動かすと痛みが出るようになってしまいました。(動かし始めたらすぐ治りました)

右手を洗えずにいたので、におうようになり、拭いてもなんとなく臭かったです。(これも入浴するようになったらすぐ直りました)

今回短い間でしたが右手のマヒの方の不便さが少しわかりました。

今後のお仕事にこの経験をいかせたら、痛かったのも無駄じゃなかったと思えるかな…

ではでは

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