看護学校で勉強をして人生が楽になった話し

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はい、ひかるです。

私は看護師として30年以上はたらいています。

高校生まではぼんやりと過ごしていたのですが、看護学校に通いさまざまな経験をさせてもらい、それ以降の人生が大幅に楽になったと感じています。

どんな点で楽になったのか整理したいと思います。

病院実習することで論理的に考える方法を覚えた

高校までは与えられた課題をこなせば良かったし、勉強をすればよかったので自分で考えることをほとんどしていませんでした。

看護学校でも、授業を受けている間は何かを覚えるだけでした。

しかし、看護学校の後半は病院で患者さんを受け持つ実習があります。

その実習中は患者さんを担当して、その方にどのような看護をすればいいのかを考えてレポート提出をしなければなりません。

同じ病気でも、患者さんの困りごとは全員違いますので、どこを解決してあげたらいいのか考えます。

実習は短くて2週間、長くて3週間。

いろんな科を回るたびに、患者さんを担当します。

一年近く病院実習は続き、毎日毎日、担当の患者さんのことを考え続けました。

例えば、食事制限がある人が困っているとして、ものすごくお腹が空いて困っているかもしれないし、食べる量が減ったことで便秘で困っている場合もあります。

便秘で困っているのだろうと勝手な思い込みで、お腹がすいて困っている人に、下剤を持っていったら、ポカンとされてしまいます。

なにをどう困っているのかを観察し、どんな看護を提供したらいいかを考える日々でした。

その結果、客観的事実を集めて、それを根拠にどうしたら良いかを考える方法を身につけたので、解決法が的外れになることが少なくなりました。

実習中に観察力がついた

高校までは、同じ年齢で、同じ地域に住んで、毎日顔を合わせているメンバーと過ごしていることが多かったので、言わなくてもわかることが多かったです。

でも、病院での実習ではそうはいきません。

説明したくてもできない人がいたりで会話自体が難しい場合もあります。

例えば、怒っている人がいて、どうして怒っているのか言葉で説明してくれる人ばかりではありません。

相手がどうして怒っているのか、観察をして、状況からその人の心理状態を想像することを学びました。

観察して、怒っている理由はこれかなと予想をしてから、探りをいれると意外に理由を話し始めてくれることもよくあります。

予想をしないで、思い込みで検討違いなことを話すと、相手をイラッとさせ、そこでコミュニケーションが途絶えてしまう可能性もあるので、「こんな理由かな」とあたりをつけておくことは大切です。

体の基本構造がわかった

まあ当たり前ですね。

説明する必要もないかと思いますが。

体の構造がわかったおかげで、自分が病気になって処方された薬の説明を薬剤師から受けた時でも、理解がしやすいです。

実習で人とのコミュニケーションのとり方が少しわかった

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Photo by Vitolda Klein on Unsplash

実は、実習中に担当の患者さんの入れ歯を洗って、怒られたことがあります。

私は親切のつもりで洗ったのですが、入れ歯の持ち主に洗うかどうかも聞かずに洗ってしまいました。

後日、実習担当の先生からそのことで「担当の患者さんが怒っている」と聞かされて、ハンマーで頭を叩かれた思いがしました。

「親切で洗ってあげて、怒られることがあるなんて…」とショックでした。

しかし、患者さんにしてみれば、急に「今日から担当の看護学生です」と紹介されて「は?」って感じなのに、信頼関係ができていないうちに、入れ歯を勝手に洗うなんて…「自分のものをいじられたら嫌だよなあ。」と思いました。

もちろん、担当を決める前に患者さんには「勉強のために看護学生をつけさせていただいても、よろしいでしょうか」と伺ってはいます。

それでも、病気をなおしに入院しているので、積極的にウェルカムしてくれる方は少ないでしょうから、何か想定外のことをされたら、いい気分はしないでしょうね。

それからは、はじめは世間話をしたり、人生の先輩である患者さんの話しを伺ったりすることでコミュニケーションをスタートするようにしました。

プライベートな事やものに関しては、よほどの信頼関係ができてからでないと、触れないように気をつけています。

まとめ

看護師になってよかったこともたくさんありますが、その前に看護学生をやって良かったなあと思うことをあげてみました。

考え方がわかったので、本当に人生がガラッと変わりましたし、大きい財産です。

実習は本当につらかったのですが、得るものがとても大きかったです。

あの実習がなかったら、今でもボーッと人生を送っていたのではないかと思います。

実習では泣くほどつらいこともありましたが、人生の始めのうちに多くのことを学べてよかったです。

特に観察力がついたことは、子育てでも大いに役立ち、体調が悪くても早めに対処して大事に至らずに過ごせたりして、助かっています。

看護学校に行こうかどうしようか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

ではでは。

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