心筋梗塞で、50代の夫の弟が寝たきりになった

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Photo by Jair Lázaro on Unsplash

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私の夫には弟が1人います。

その弟は80代の母親と二人暮らしだったのですが、なんと53才で心筋梗塞が原因で寝たきりになりました。

心筋梗塞を発症した時から転院先が決まるまでの様子を記録したいと思います。

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Photo by Jair Lázaro on Unsplash

心筋梗塞で寝たきりになった

まさかの心肺停止

夫の弟は仕事中に体調が悪いと訴え、会社の車を運転して家に帰る途中に心筋梗塞を起こし、心肺停止になりました。(幸い車の速度が遅かったので、前の車に追突したもののケガ人は出ませんでした) 

救急車が到着するまで7分間かかりました。

救急車が到着し、運のいいことにすぐ近くの病院に搬送されECMO(エクモ、人工心肺)が装着され、脳へのダメージを減らすために体を低体温に保つ処置がされ、一命を取り止めました。

コロナウイルスのため入院先が決まらず、病院をたらい回しになることがあると聞くご時世なのに、不幸中の幸いでした。

病院での処置の結果、心臓がなんとか動き出し、IMPELLA(インペラ)という補助循環用ポンプも挿入して、人工呼吸器も使ってECMOは2日間で外れました。

インペラとは初めて聞いたのですが、要するに心臓が血液を全身に送り出すのを補助してくれるもののようです。

「全身の臓器を検査したところ、内臓などには問題がないが大脳が機能しておらず、むくんでいる。」と医師に言われました。

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一命はとりとめたが…

心筋梗塞を起こしてから1か月が経った状態で、看護師が名前を呼んで体を触ったりすると目を開けたり、あくびをするそうですが、本人の意思で動いているのか反射的なものかはわかりません。

あくびとまばたき以外の行動は難しいようです。

はじめは栄養や水分を体に入れるために点滴をしていましたが、今後自分で食べられる見込みがないため、胃ろうを造りました。

胃ろうとはお腹の皮膚から胃まで短い管を通して、その管を使って栄養や水分を送り込むものです。

自分で食べなくても強制的に必要なエネルギーや水分を確保できます。

また、自分で痰を出すことができず、痰で窒息する可能性があるので気管切開もしました。

気管切開(きかんせっかい)とは、のどに穴を開ける手術を受け、そこから気管支などに貯まる痰を機械で吸い取ります、また、その穴から呼吸をすることになります。

点滴が外れ、胃ろうと気管切開をしたことで退院に向けて動ける状態になりました。

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Photo by Sam Moqadam on Unsplash

退院後の生活をどこで送るか

全身の状態が安定したので、今後のことを考えなくてはなりません。

はじめ、私の夫は退院したら、家に帰ることをイメージしていたようです。

しかし、もし、自宅に帰るとなったら、色々覚えないといけない事があります。

まず、気管切開の清潔操作が必要(気管切開したのどの穴の下はすぐに気管支や肺なので菌やウイルスが入ったら、肺炎になる可能性があります)だし、胃ろうにしても栄養を注入するための管や注射器のようなものの扱いに慣れることが必要です。

それに昼夜問わず、2時間ごとに体の向きを変えないと床ずれになってしまうし、おむつの交換もしなければならないし、介護するのもお義母さん一人で自宅退院は難しいと思うと私は夫に話しました。

そして、私以外にも周りの人から家に帰ることは無理だろうと言われ、療養型の病院に転院することが妥当だろうと夫も納得しました。

療養型の病院へ転院

ソーシャルワーカーに相談して、自宅から近い病院を3か所紹介してもらい、入院可能と返事が来た病院に見学に夫が行きました。

見学前に、何をみてくればいいのかと夫に聞かれましたが、私もよくわからないので、「部屋の環境とか週に何回お風呂に入れてくれるとか、おむつは持ち込みでいいのか病院のを使うのかとかじゃない?」と答えておきました。

病院によって毎月かかる費用の目安もバラバラで15万~25万円でした。

見学したり、ネットで口コミを見たりして、結局1番近くの病院に転院することに決めました。

面会も簡単にできない

コロナ禍ですので、ほとんど面会は難しく、一万円以上するPCR検査を受け陰性を確認したあとでないと、会えません。

やっと会えても10分程度顔を見るだけです。

声をかけても、聞こえているのかどうかも分からない状態ですが、義母は時々顔を見に行っていました。

それ以外は顔も見ずに、洗った洗濯物と汚れた衣類を交換に行くだけです。

まとめ

まさか、80代の義母より先に義理の弟が寝たきりになるとは思ってもみませんでした。

初めに夫から「○○が入院して、エクモにつながれてる」とLINEが来たときは「コロナだったのかな?」でした。

電話をして事情がわかっても、あまりに唐突な出来事で「あーそうなんだ」と間の抜けた返事しかできませんでした。

そして転院することが決まった今も、コロナ禍なので面会もできておらず実感が全くわきません。

なので今でも、義理の弟が使っていた駐車場の前を通るとき毎日確認して「やっぱり車おいてない」と思ってしまいます。

本当に人間、いつどうなるかわかりません。

義理の弟が倒れてから、「心筋梗塞の前触れとは」というような動画を検索してみたりして、「あーこんな症状があったのかな?わかってたら防げたかもしれないな」と残念に思ったりします。

自分より年下が寝たきりになったため、自分も倒れた時のことを考えて、家の中を整理したり、せめて生活習慣病にならないように食事や生活習慣を改善しようと思います。

ではでは。

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