はい、ひかるです。
私は看護師になって30年以上たちますが、看護師になって本当に良かったなあと毎日のように思います。
看護師を志したのは、かなり適当な理由だったのですが、性格に合っていたのか結果的に大正解でした。
看護師になろうと思った理由に詳しく書いてありますが、生きるのが楽になりました。
どんな点で楽になったのか、詳細を書いていきたいと思います。
看護師になって良かったと心から思う理由
患者として医師と話す時に、落ち着いて話せる
なんとなくお医者さんてたまにしか会わないし、忙しそうで話しかけるのに躊躇してしまうんですよね。
たぶん以前の私の性格だと、話しづらくて言いたいことも言えなかったんじゃないかなと思います。
今でもそれほど積極的に話したいとは思いませんが、必要なことは臆せず話せます。
医師も普通の人なので、人格的に尊敬できる人もいますし、そうでない人もいることもわかっています。
ですから、たまに近所の人と世間話しをしているときに“お医者様”と呼んでいる人がいると、ちょっと引きますね。
確かにたくさん勉強をして、資格をとって病気の知識が豊富だし、薬も処方してくれるので、ありがたい存在ではありますが、あんまりにもへりくだり過ぎじゃ伝えなければいけない症状も話せないんじゃないかなと心配になります。
診察の時、医師に聞かれる内容が想像できるので答えやすい
病棟勤務の時は、廻診の時について行って、何回も患者さんの様子を聞かれて答えていたので、だいたい診察の時に聞かれる内容が予想して、答えを用意しておけます。
わかりやすい例だと、自分の子供が頬が痛いと言っていた時は、症状からおたふく風邪かなと思ったので、「保育園で流行っている?」とか「ワクチンは受けた?」などを聞かれるだろうな。とか想像できました。
ですから、母子手帳を確認して、紙に書いてから受診したので、診察がスムーズでした。
また、受診前に治療や経過なども調べていったので、医師の説明を納得しながら聞けました。(小児科は働いた経験がないので、知識がうろ覚えでした)
一般の方でも診察を受ける時ののコツとして、どこが、いつから、どのように具合が悪いのか?これだけ紙に書いて診察に臨むだけでも精神的に余裕ができますよ。
それと、メモを持っていくと「あー、この薬が欲しかったのに言うの忘れた!」と後悔するのが防げます。
私はこんな感じでメモを用意します。
1番心配な事…昨日から水は飲むが、食欲がない。
熱…昨日なし。今日37.1℃
下痢…昨日一回、今日三回
食欲…昨日から何も食べない。水なら飲む
様子…ぐったりしている。
いつも処方されているアレルギーの目薬がなくなったので、ついでに出してもらいたい。
などを書いていきます。
私は、医師が忙しそうだと焦ってしまうので、子供が小さくて小児科に通っていた頃は、いつもメモに助けられていました。
我が家のかかりつけ医に子どもを連れて行く時に、私が紙に書いておいて読み上げると、「その紙ちょうだい」と医師に言われ、渡していたので、診察がスムーズでした。
「完璧。知りたいことが全部書いてあるね」なんて言われて、心の中でガッツポーズしたこともあります。
経過が予想できるので、無駄な心配をしなくて済む
受診したあとは、これからどういう経過をたどるのかの予想がつくので、無駄に心配しなくて済みます。
例えば、子供が帯状疱疹にかかった時は、痛み止めの座薬を使ったあと、痛みで子供が泣いていても、「あと30分もすれば、痛みが和らぐでしょう」と思えるので、ハラハラしないで見守ることができました。
経験から痛み止めの座薬の効果を信頼しているので、落ち着いて見ていられました。
案の定、30分したら痛みが和らいできて、子供はそのまま寝てしまいましたが、経過を予想できなければ「本当に効くのかな?」とハラハラして30分は途方もなく長く感じたことでしょう。
子育てが多少楽
子供の体調が多少悪くても、受診したほうがいいのか自宅で安静にしていたほうがいいのか、なんとなくわかるので経過を見守ることができます。
いつもと違う表情や元気のなさ具合から、受診するかどうか、明日の朝まで待っても大丈夫なのか判断していたので、夜緊急で受診したことは一度だけでした。
その時は、家でぐったりしていたのに、診察の時に子供がニコニコしていて「しまった」と思いましたけど…
基本的に健康な子供だったということもありますが、慌てて受診することはほとんどありませんでした。
経過を観察していて、(あれ?思ってたんと違う)と思っても早めに対処できます。
薬の名前を楽に覚えられるので、自分に合わない薬は処方を断れる
カタカナの芸能人の名前なんかは覚えるのが苦手なんですが、薬の名前は覚えようとしなくても覚えられます。
そして、飲んで体に合わなかった薬の名前はしっかり覚えているので、次に処方された時に「それは要りません」と断ることができます。
若い時はなんともなかった薬でも、年をとるにつれて副作用でめまいがしたり、寒気がしたりする薬が出てくるようになりました。
それは本人にしか分からないことなので、お薬手帳に書いておいたり覚えておいたりして、自分を守るようにしなければ、ひどい目に遭うので大事です。
なぜ、薬の名前を覚えるのが楽かというと、病棟勤務の時に毎日患者さんに配る前に一つ一つ薬と処方箋を照らし合わせることを10年近くやり続けたからだと思います。
はじめから、病棟薬剤師が一包にまとめてくれているものが多いのですが、途中で中止になっていたり、追加になっていたりするので、患者さんに配る前に最終確認をします。
初めはさっぱり分からなくて、ものすごく時間がかかるのだけれど、薬を間違えてはいけないので毎回必ずやることになっていました。
そうすることで覚えようと思わなくても、嫌でも名前と形状、効用を覚えてしまっていましたし、なぜか病棟勤務でない今でも、薬の名前は頭に入りやすいです。
自分の体に合わない薬の名前はキチンとお薬手帳にメモをしておけば、処方されるときに確認できるので、覚えておかなくても構わないのですが、手帳を忘れることも多いので覚えておけると便利です。
大体名前を聞いただけで、何の薬かなんとなくわかる
いろんな名前の薬がありますが、なんの根拠もなく名前はつかないので、効能によって傾向があります。
例えば、アレルギーの薬だったら、アレ〇〇という感じの名前が多い。とか。(全部ではありませんので、お間違いなく)
なので、医療関係ではない同僚から、「これ処方されたけど、何の薬?」と聞かれた時に大体わかります。(ちゃんと調べてから返事はしますけど)
出先で体調不良になっても、軽症ならドラッグストアの薬で対処できる
私は敏感肌なので、出先でいつもと違うシャンプーや石鹸を使うとかぶれることがあります。
そういう時に、近くのドラッグストアで市販薬を選んで買って対処できます。
店内にいる薬剤師に症状を伝えれば同じことですが、説明するのも大変だし、自分で判断して選ぶので、「これ大丈夫かな?余計かぶれないかな?」という心配が少ないです。
人にちゃんと伝えるのって難しいので、ドラッグストアの薬剤師に思った通りに伝わっていない可能性があるのですが、自分で選べば安心です。
ケガをしたときでも、ガーゼを当てた方がいいのか、それとも絆創膏か、軟膏を使った方がいいのか、使うなら抗生物質入りか、単にワセリンでいいのかなどわかるので、ドラッグストアで悩まずにささっと買い物できます。
人の役に立てたことを実感しやすい
何の仕事でも働くことは基本、人のためになることなのですが、看護の仕事は役に立っているなあとわかりやすいですね。
看護師なら当たり前に知っている医学の知識も、一般の方には馴染みがないことはたくさんあります。
例えば、コロナ禍では基本的な消毒や換気効果的なやり方などは、すでに知っているので医療関係以外の同僚に教えてあげることもできます。
私には、なんでもない事を教えてあげたときに「ありがとう」と言われると、役に立てて良かったなと思います。
まとめ
このように私は看護師としての知識があるだけで、生きていくのが楽できています。
私の子どもも見ていてそう感じるようで、「便利だから看護師になろうかな」と言っています。
まあ、適性というものがあるので誰にでもおすすめするものではありませんが、興味のある方の参考になれば嬉しいです。
ではでは。
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