はい、ひかるです。
今回は、埋没耳を治す手術を子供が受けたので、過程を記録に残したいと思います。
私は右の耳が埋没耳だったのですが、20年前以上に手術で治しました。
そして、今は子供が二人いますが、子供は二人とも両耳埋没耳です。
埋没耳って遺伝するんですね。
埋没耳で形成外科を受診
形成(けいせい)外科って馴染みがないかと思います(整形外科とは違います)。
例えば、加齢でまぶたが下がってしまい、視界が狭くなったまぶたを持ち上げる手術をしたり、やけどの跡をきれいにしたりします。
埋没耳を手術で治すのは、形成外科です。
子供の埋没耳は、耳の上の部分(髪の毛をかける部分)が皮膚に埋まっている状態なんですが、マスクをかけるシーンが多いこの頃、苦労していたので、子供の希望で形成外科の手術で治すことにしました。
まず、通いやすそうな場所の形成外科のクリニックで受診をしましたが、医師に耳を見るとすぐに「ここでは手術できないので、紹介状を書きますから、大学病院に行ってください」と言われました。
てっきり、そこで手術できるものと思っていたので、大きい病院に行ってと言われて、びっくりしましたが、できないと言われた以上しかたないので、大きい病院に行くことにしました。
まさかの大学病院受診
受診予約
近くの大学病院宛に紹介状を書いてもらって、電話で受診できそうな日に予約を入れようとしたのですが、なかなかつながらなくて困りました。
10時以降が比較的繋がりやすいとホームページで見て、10時少し前からかけ始めたのですが、ツーツーっと話中の音がするだけでつながらず、10分おきくらい14回かけて15回目にやっと呼び出し音がしたと思ったら「混んでいるので掛け直すかこのまま待って」という内容のアナウンス。
やっとつながりそうなのにこのチャンスを逃してなるものかと、そのまま待つこと5分間。
やっと電話がつながり、担当職員と話ができました。
紹介状があることを伝えるとさっそく連絡先や誕生日など個人情報を聞かれ、その場で診察券を作成していただき、受診したい日を聞かれましたが、意外にも翌日受診できるとのことでびっくりしました。
電話さえつながれば、その後は混んでいないのかもしれません。
紹介状がなくてはいけないし、紹介状があっても予約がないと受診ができないし、受診予約の電話はなかなかつながらない。という状態なので、ここまでたどり着くには相当覚悟が必要です。
風邪など軽い病気の方は他のクリニックなどに行ってもらいたいのでしょうね。
受診当日
予約時間から一時間くらいは待ちましたが、コロナということもあり、患者数がかなり減らされていて、時間に余裕があるのか、診察室に入るとわりとじっくり話を聞いてくれました。
耳の状態を見て、なんと全身麻酔で3日くらい入院が必要ではないかと言われました。
全身麻酔も入院も想定外でした。
子供の耳は上の部分の本来広がるべき軟骨が縮まって皮膚の下に埋まっているので、その軟骨を広げてやり、また元に戻らないように固定するのですが、広げた時に皮膚が足りなくなったら、植皮も必要かも。という見立てでした。
なんだか話がおおごとになってきて、少し緊張感が出てきました。
手術の前に血液検査、レントゲン撮影、心電図を撮って、麻酔医の診察も受けないといけないのですが、まとめて受けられる日に予約を入れました。
そして、子供が、持病がないので、手術は受けられるだろうとのことで、検査を受ける前に、手術の予約も入れてもらえました。
予定は学校の都合なども考慮していただき、冬休みの年末最後の日に手術になりました。
年内最後の手術日で数日の入院となると、クリスマスは絶対に入院中なので、ぼっち決定です。(コロナウイルス感染症対策で入院中は家族も面会できません)
しかし、本人は今まで耳にマスクがかからず苦労してきたため、手術がとても楽しみで、ぼっちクリスマスになることは二の次の様子でした。
麻酔科受診
後日、心電図、血液検査、尿検査、肺のレントゲンなどの検査を受け、結果が出たところで麻酔科受診をしました。
医師からの説明は、
- 体に問題はないので手術は受けられる。
- 手術は全身麻酔で片耳約1時間かかる。
- 手術は全身麻酔をかけて呼吸が止まるので、口から管を入れて人工呼吸器を使用する。
- 点滴をするが薬が合わない場合は、熱が出る可能性がある。
ということを説明され、手術の同意書にサインをしました。
形成外科受診
そして、同じ日、再び形成外科を受診し、どんな手術をするかを説明されました。
- 耳に軟骨はあるので、その軟骨を引っ張り出して、固定して皮膚の下に潜り込まないようにする。
- 引っ張り出すことによって、皮膚が足りない場合があるので、そのときは耳の前の部分から皮膚を少し持ってくるかもしれない。
- 手術の時は点滴を入れる。尿の管は多分入らない。入院は長くても10日。
- 輸血の可能性、感染の可能性があること、緊急事態が起きた時は保護者に連絡がとれる前に処置をする
などの説明を受けました。
入院手続き
そのあと、入院受付で手続きをしました。
入院に必要な書類がいくつかあり、入院の日に記入して持参するよう言われました。
- 連帯保証人から署名捺印
- 限度額適応認定証(医療費保険会社に連絡して送ってもらいました)
入院
事前に言われていた入院日の5日前に、入院受付から「予定通り入院できます」と連絡があり、その日から入院する前までは毎日体温を測り、記録したものを入院当日提出するように言われました。
病院はコロナ対応に忙しい時期だったので、手術ができなくなるのではないかとビクビクしていましたが、なんとか予定通りやってもらえることになりました。
そして手術の前日に入院。
持ち物はパジャマ、タオル、スリッパなどですが、耳の手術なので、かぶるタイプではなく前あきのボタンのついたパジャマ(意外に気付きにくいです)やよく伸びる下着を持っていきました。
まず、入院受付で必要な提出書類を出しました。
そこで入院する病棟を告げられたので、自分たちで病棟に向かい、病棟受付に声をかけると数分で薬剤師が訪ねてきて、今飲んでいる薬、サプリメントがないか。薬や食べ物などのアレルギーがないかなどを確認されました。
また人違いをしないように、手首にネームベルトを付けられました。
次に看護師が来て、連絡先の確認、部屋番号や面会時間の説明を受け、輸血をする場合の同意書などの記入をしました。
そして、看護助手が来て院内の説明をされ、体重、身長を計りました。
私が病棟勤務していた頃は院内の説明や体重、身長測定なども看護師の仕事だったので、看護師がやらなくていい仕事を分業しているのを見て、「だいぶ看護師が本来の仕事に集中できるようになっていいなあ」と少し羨ましかったです。
そして大部屋に入り、ベッド周りの棚やテレビ、冷蔵庫などの使い方を確認していると今度は手術室の看護師が来て、手術当日の予定を説明してくれました。
「コロナウイルスが流行っているので、手術当日は面会できるものの、それ以外は洗濯物の受け渡しくらいしか会うことができない。
通常は手術の間は院内のどこかで家族は待機するものなのですが、それさえもできない」と言われました。
手術中、院外のどこかで待っていなければならないなら、手術前に面会に来なくてもいいかなと思い、帰りがけに看護師に聞いてみると、それでもいいと言われて、子供にも聞きましたが会いに来なくていいというので術前の面会はしないことにしました。
手術当日
手術は8時半からで4時間かかる予定でした。
私は手術直前まで子供とLINEでやり取りしていたので、特に心配もしていなかったのですが、いよいよ始まって、子供からの返信がなくなると、なんとなく落ち着かない感じではありました。
しかし、普段できない役所での手続きなどを忙しくしていると、あっという間に手術終了予定時間になりました。
手術が終了したら、医師から電話連絡が入るはずでしたが、終了予定時間を1時間過ぎても電話がかかってきませんでしたので、とりあえず病院に向かいました。
連絡が入らないまま病棟に到着してしまったので、受付に声をかけると「まだ終わっていない」と言われてしまい、急に心配になってきましたが、数分後に手術室の看護師が「手術が終わりました」と声をかけてくれ、そのあと執刀医が手術中にデジカメで撮影した写真を何枚か見せてくれました。
耳の周りの皮を剥いだ状態の生々しい写真ばかりで、心の準備ができていない人は卒倒しそうなものばかりでした。
でも手術は普通に終わったようで、何か問題が起きて遅くなったわけではなさそうです。
術後の面会
手術直後はてっきりナースステーションの近くの部屋に移動するものかと思っていましたが、子供は入院した時と同じ部屋に戻されていました。
麻酔医は「最近の全身麻酔の薬は切れるのが早い」と言っていましたが、面会してみるとがっつり寝ていて、声をかけても朦朧としていて、酸素は3ℓもしていて、心電図、点滴、足は血栓ができないように弾性ストッキングを履いていました。(足を動かさないでいるので、エコノミークラス症候群のようにならないため)
手術後なので当たり前なのですが、いろんな管がついた状態の子供を見たら、一瞬泣きそうになりましたが、もう一人の自分が「落ち着け。事故でも病気でもないでしょ」と囁いたので、なんとか涙は出ませんでしたが、結構衝撃的な姿でした。
耳の周りの髪の毛が刈られており、ちょっとしたツーブロックになっていて、耳にガーゼが貼られていたので重症感が出ていました。(髪があると術後にテープが貼れないので手術中に刈られました)
数分見守っていたのですが、時々目を開けても見えてるんだか、私のことがわかっているのかもわからない状態だったし、仕事もあったので、すぐに帰ってきました。
あんなに朦朧としているのに、ナースステーションからあんなに離れた部屋で大丈夫かな?とだいぶ心配でしたが、なんとなくスタッフに言いづらかったのでそのまま帰りました。
そして夕方の5時くらいにやっと本人からのLINEが入り、ホッとしたのもつかの間「今は気分いいけどちょっと色々あった」と意味深な内容。
トイレで転倒
LINEが来た数分後、病院の医師から連絡があり、子供が「トイレに行った時、気を失い、転倒して手足のしびれが出たのでCTを撮った」と言われました。
トイレに看護師と行ったのですが、看護師がちょっと離れた間に気を失ってしまったようです。
とりあえず、今の所はCTでは所見はないとのことですが、意識を失った原因はわかりませんでした。
そのあとは対応が急に慎重になり、その晩はベッド上で排泄することになったそうです。
転倒したものの本人はいたって元気で「ご飯が美味しい」「食べられなかった朝と昼の分も食べたい」なんて言っていたので、心配はなさそうで安心しました。
会いに行けないので、心配なことは心配ですが、LINEで連絡が気軽にできるので助かりました。
点滴からは抗生物質を落とし、痛み止めは内服で飲んでいるようです。
足の弾性ストッキングが気持ち悪くてなかなか寝られないと言っていましたが、「血栓が飛んで、脳や肺の血管に詰まることを考えれば、気持ちの悪いくらいは我慢せよ…」と思いました。
翌日
翌日は点滴をずっと落とすことはしなくなり、抗生物質を落とす時だけ使いたかったようですが、針穴が痛くなってしまい、結局点滴の管を抜き、抗生物質は内服になりました。
昼頃に「耳から血が垂れてきたから、看護師さんに拭いてもらった」とLINEが入りました。
傷を縫ったあと、出血などが傷の下にたまったままだと治りにくいので、外に出やすいようにドレーンという管を入れておくのですが、そこからずっと出血などが出ているとドレーンを抜くことができません。
予定では入院から二泊三日で退院でしたが、ちょっと無理かなあと思えてきました。
だいぶ痛みも強いようで「歩くとズキズキするので、売店などにも歩いて行っていない」と言っており、時々痛み止めを飲んでいるようです。
翌々日(退院予定だった日)
退院予定の日の朝、医師から電話があり、「まだ止血が十分ではないので、今日退院はできないが、明後日なら大丈夫だと思うので、明後日の10時くらいの退院に決めてもいいですか」と言われ、「やっぱり今日は無理よね」と思い、明後日は日曜日なのでむしろ都合が良かったので快諾しました。
今後の予定としては「年末に退院して、再診は年明けでその時に抜糸。それまでは家で消毒してください。」とのことでした。
子供に退院が延びたことを連絡すると、入院生活に飽きていたのでがっくりきていましたが、年末年始の病院が休みの時に、出血などで傷に問題が出ても困るので、仕方ないと納得していました。
術後4日目(退院)
やっと退院となりました。会計を先に済ませ、退院票を看護師に渡すと、消毒のやり方の説明を受けました。
「消毒液を買って、カット綿に浸して消毒してください」とのことでした。
忘れ物がないように看護師と一緒に確認、再診の予定、痛み止めと胃薬の退院時処方も確認しました。
消毒に使う消毒液、ガーゼ、テープ、カット綿は自分でドラッグストアで買い揃えました。
退院前の消毒の時も、また意識をなくしたそうで、耳の痛みもかなり強く、歩くのもそろりそろりとしていたので、車で迎えにいってよかったです。
痛み止めの薬は毎食後出されていましたが、「もし痛くなければ飲まなくてもいい。」と言われました。
耳にはガーゼが当ててあったのですが、テープの止め方が今ひとつで、退院する時からパカパカしてとれそうで、右側だけガーゼが傷口に縫い付けてあるのが見えました。
術後5日目
家で、初めて傷口を消毒しようと思ったのですが、疑問が湧いてきました。
「傷口に縫い付けてあるガーゼは消毒液でビチャビチャに濡らしていいのだろうか?」
私は外科の病棟でも働いたことがありますが、今まで傷口にガーゼを縫い付けるなんていうのは見たことがありませんでした。
傷口に触れると痛そうなので、タオルでも下に当てて傷口に消毒液をタラタラかけようと思っていたのですが、さすがに「傷口がずっと消毒液でビチョビチョになったままでは傷に良くないだろうな、しかしガーゼを湿らさずにどうやって消毒するんだ?」
仕方なく病院に電話をかけて、事情を説明すると親切にも担当医から折り返し電話がきましたので、質問すると、「ガーゼが縫い付けてある方の耳は、消毒液でびちょびちょにしないで、コットンに消毒液を含ませて、ポンポンと消毒してもらえればいい。ガーゼのない方は髪を洗うときに傷をシャワーで洗っても大丈夫。(もちろんゴシゴシは洗いません)むしろシャンプーの泡で優しく洗った方が清潔になる」ということだったので、よくわかりました。
退院の時に、ガーゼが縫い付けてあることを説明してくれたら、もしくは実際にやって見せてもらえたら、そこで質問できたのですが…まあ、仕方ないですね。
前日まで、傷がかなり痛かったようでしたが、家に帰ってきた安心感もあるのか、この日から痛みはほとんどなく、痛み止めも寝るときだけ飲んでいました。
両耳を手術したので、横向きに寝ることができないのですが、寝ている間にうっかり横を向いてしまうとさすがに痛いので、寝る前の薬は必要でした。
洗髪
入院の前に洗髪をして退院まで、一週間髪を洗っていなかったので、頭がかゆかったようです。
担当医に片耳は水で濡らしても大丈夫。と言われたので、退院した翌日に髪を洗うことにしました。
人の洗髪は病棟勤務の時に何回もしていたので、得意分野です。
家の洗面所に座布団が濡れないようにゴミ袋をかけ、座布団を敷き、その上に子供を寝かせ、風呂場に頭だけ出すようにしました。
私は風呂場で長靴を履いて、風呂の椅子に座り、子供の髪を洗いました。
久しぶりの洗髪で、とても気持ち良さそうでした。
頭皮をマッサージするブラシも使いながら、2回シャンプーをして、トリートメントをしました。
くれぐれも傷をゴシゴシやってしまわないように、細心の注意を払って行いましたが、それでも傷の近くを洗うときは少し痛いようでした。
よく見ると、ガーゼが縫い付けていない方の耳は、形が元に戻らないように、ろうそくのようなもので耳を固定してありました。
そのため、安心してお湯をかけて洗うことができました。
抜糸(術後13日目)
やっと抜糸してもらえる!と意気込んで受診したのですが、傷の様子を見て、半分だけの抜糸になりました。
もう半分はまた来週になってしまいましたが、「傷はきれいについている」と言われてひと安心です。
ただ、ガーゼを縫い付けて耳の形を作っているので、念のためもう少しこのまま置いておきたいようでした。
術後20日目
やっと全部抜糸してもらえました。
抜糸って糸を抜くだけなのですが、結構痛そうで時々足がピクッと動いていました。
その後、ガーゼで耳を覆ってくれたのですが、翌日取ってみるとガーゼに血が付いていたので、抜糸は確かに痛かったんだろうと思います。
反対側のろうそくのようなものも、はがしてもらいました。
抜糸はできたのですが、それから「2ヶ月は耳を圧迫しないで欲しい。形が崩れる心配がある」と医師から説明がありました。
やっとこれで、病院通いも終わりだ!と思いきや、「一ヶ月後に見せに来て下さいね」と言われてしまいました。
まあ次は痛いこともないはずなので、気は楽ですけどね。
術後2ヶ月目
再診です。
まだ耳が少し赤くて、触ると痛みがありますが、マスクとだて眼鏡ができるようになりました。(ファッションでかけ始めたのですが、だて眼鏡をすると、目の乾燥が楽になることに気づいた模様で、だて眼鏡をしています。)
(私のドライアイの意外な対処法の記事でも、目の乾燥に、だて眼鏡は効果があることを書いてあります。)
傷は問題なしですが、さらに4ヶ月後に再診が入りました。
子供は手術した場所にピアスを開けたかったようで、医師に開けてもいいかと質問していました。
「手術後半年は開けないで欲しい。糸で軟骨を止めてあるけど、ピアスを開けることでその糸がどうなるか分からないから。僕も色々考えて手術したので、できればずっと開けないで欲しいな」と言われ、子供は「じゃあ、開けない」と言っていました。
今まで、大変だったのにピアスを開けることで耳が元通りになんてなったら、えらい事です。こわいこわい。
担当医が本当によく考えて下さって、傷跡ができるだけ目立たないようにきれいに縫ってあるので、月日が経ったら手術を受けた事もわからないくらいになるくらいです。
その担当医から「できればピアスは開けないで欲しい」なんて言われたら、開けられないです…
術直後困ったこと
- 傷口を濡らさないようにシャンプーするのが難しい。本人には洗えないし、人の髪を洗う経験があまりない人には少し大変かも。
- 寝る時横を向いてしまいそうで、緊張して熟睡できない。うっかり横を向くと、激痛で飛び起きます。
- ガーゼがついていて、マスクがかからない。しっかりしたネックウォーマーにボタンをつけて取り外しができるようにして、口を覆ってマスクがわりにしました。
- 耳に何かが当たると痛いので、かぶって着る服が着られない。母の前あきの服を着たり、まめに洗濯しました。
埋没耳は地味に面倒くさい
マスクのゴムが耳にかからないので、給食の時にヘアピンを使ってゴムを留めなきゃいけない
もうこのままです。
小学生だと給食のときは必ずマスクをしないといけないので、毎日面倒臭かったです。
子供は余計に耳が小さいので、大人以上にマスクがはずれやすいのです。
ヘアピンを使って髪を留めていると、どうしてもピンを外すとき髪の毛を挟んでしまって、髪が切れてしまい、耳の周りだけ髪の毛が短くなっているのもイヤでした。
メガネが斜めになる
私は若い頃、視力が悪くてメガネを使用していたのですが、片方だけの埋没耳だったのでメガネが少し斜めになってしまい、なんとなく喧嘩とかで殴られた感じになってしまいますので、メガネ屋さんが調整してくれたのを使っていました。(今はレーシックでよく見えるようになったので、度付きメガネは必要なくなりました)
髪の毛が耳にかからないので、生活に疲れた感じになる
髪をピンで留めないと髪が落ちてきてしまうのですが、生活感たっぷりのぼさっとした髪になります。
ヘアピンで毎日髪を留めるとだんだん髪の毛が切れてきて、ヘアピンでも髪を留められなくなり、より一層疲れた感じになります。
美容室で髪を染める時などにイヤカバーがかかりづらい
理容室で髪の毛を染める時は耳にイヤーカバーをするのですが、それがなかなかかからず、ちょっと悪いな。と思っていました。
以上、たぶん説明もいらないほど、多くの埋没耳の方はどれも「そうそう!」と言われるのではないかと思いますが、上記のことは決定的に不便なわけではないですが、地味に面倒くさいですよね。
私は右の耳だけが埋没耳でした。
耳の聞こえが悪いわけではなく、髪の毛で隠れるので人に気づかれることはあまりないのですが、ちょっとした時に面倒臭いなあと思っていました。
ちなみに私(看護師)の手術の場合
実は私も以前右の耳が埋没耳で、髪の毛が耳にかからず、面倒臭いなあと思っていたのですが、20年以上前に自分が働いていた病院で手術(耳介形成術・じかいけいせいじゅつ)を受けて治しました。
だいぶ前の話なので参考にはならないと思いますが、話のネタに私の経験を書いておきます。
私は耳に髪の毛がかからなくて面倒臭いなと思っていました。それほど困っていたわけではなかったのですが自分が働いていた病院に週に一度火曜日だけ、形成外科の医師が診察のために来ていたので、せっかく来てるんだから見てもらってもいいかな。というくらいの軽い気持ちで受診しようと思いました。
診察
形成外科の外来に「今、病棟で勤務中だが耳を見てもらいたいから、都合のいい時に呼んでほしい」と一本電話を入れておきました。
いつも通り仕事をしていると、形成外科の外来から「今受診に来て」と言われたので、外来に行くと医師が耳を見てくれ、「なんで今まで直さなかったの?老眼鏡が必要になっても、かからないじゃない」と言われ、あーそうか。じゃあ治そうかな。と思いました。
そして、手術前に血液検査や、心電図などの検査が必要だとか、入院は一週間くらいかかるとかの説明を受けました。
その後いくつかの検査を受けて、体に問題はないので手術を受けられることになりました。
初めは一週間の入院と言っていたのに、会うたびに入院日数が少なくなっていき(私の仕事中に、医師の方から耳を見に来たりもしてくれたので、何回か会いました)しまいには「自分で抗生剤の管理やるんだったら日帰りでいいよ」となりました。
手術当日
私は局所麻酔でやってもらいました。
電気メスでやってもらったので、時々焦げ臭かったのが嫌でしたが、終わった後も痛みもなく出血もなかったので、点滴のルートを確保してもらい(点滴の針が入ったまま短いチューブをつけ、血液が固まってつまらないような薬を入れてもらうこと。あとで点滴の管をつなげば、薬液を入れられる)、点滴セット、抗生剤のセットを渡され電車で帰りました。(タクシーで帰るように言われてましたけど)
家の鴨居に点滴の薬液を引っ掛けて、決められた時間通りに抗生剤を溶かして、点滴しました。
翌日消毒のための受診はしましたが、一週間後の抜糸の時も仕事中に呼んでもらって、ささっと済ませました。
私の場合は片耳だったのと、子供とは術式が違ったのでしょうし、病院で働いていた看護師だったので、こんな軽い感じで手術を受けることができました。(20年以上前なので、面倒な決まりごとが少なかったんでしょうね)
そんなわけで自分の子供の時には、全身麻酔で、長ければ10日入院と聞いて、えーっそんな大ごとなの!と驚きの連続でした。
まとめ
私の周りには埋没耳の方はいません。私と私の子供たちだけです。
しかし、受診したときに医師から説明を受けたときに、本を見せて説明してくれたのですが、そこに「埋没耳」というタイトルがついたページがありましたので、私以外にもこういう耳の方がいるのは確かなんだな。と思いました。
このコロナ時代に日々マスクで面倒くさい思いをしている方に、選択肢の一つとして手術という方法もあるよ。とお伝えしたかったので記事を書きました。
どなたかの参考になれば嬉しいです。
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