元不登校、登校再開したら意外に楽しかった

不登校

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不登校の子を持つ保護者の方、もしお子さんが「学校行くことにした」と急に言ってきたらと考えたことはありませんか?

私の子は小学6年生の後半から不登校になり、約3年間の不登校生活を経て、中学3年の2学期から登校再開をしました。

不登校生活が3年と長かったので、母の私は登校再開について体力的にも精神的にもとても不安でした。しかし、中3の9月から卒業まで7か月はなんとか学校生活を送ることができました。

その後通信制の高校に入学しましたが高校入学時のアンケートで、わずか7か月の中学校生活が意外に楽しかったと思っていたことがわかり、予想外の結果でうれしかったです。

元不登校、登校再開したら楽しかった意外に楽しかった

高校入学時のアンケート

入学直後のアンケートには、高校に入ったら何か頑張りたいことはありますか?とか高校入学で心配なことはありますか?などの質問が並んでいました。

その中で、「中学生活はどうでしたか?」という質問がありました。

子はなんて記入するんだろう?とドキドキしながら答えを見てみると、「思ったより楽しかった。もっと行っとけば良かった」と書いてありました。

それを読んで母は、「やったー!良かった」と素直にうれしかったです。

なぜなら登校を再開する時点では、母は期待よりも不安のほうが大きく、「もうすぐ卒業なんだから、今さら行かなくてもいいんじゃないの?」という気持ちでしたので、思ったより楽しかった。という回答はとてもうれしかったです。

母自身が中学生の頃は、先生無駄に厳しかったし、理解不能の校則が嫌でたまらなかったので、いい印象はありません。

ですから、子供が頑張って登校しても先生やクラスメイトとの関係で傷ついてしまうのではないかと心配で仕方なかったのです。

ですが、いい意味で期待を裏切られて良かったです。

「もっと行っとけば良かった」なら、不登校の間、楽しい経験が減ってしまっていたのでもったいなかったな。というのはありますが…

まあ、不登校を満足いくまで経験したからこそ、登校を再開できたと思うので、仕方ないのですね。

登校再開までの経緯は3年間の不登校から登校を再開した子に記載してありますが、3年間の安定した不登校生活から学校生活に戻ることは母にとってはちょっとした試練でした。

卒業式の朝

登校を再開してからも、週に一日ペースで体調を崩し欠席をしながら通学していた元不登校の我が子。

卒業式の当日も母は「式に出席でできるのか?」と前日からドキドキしていました。

朝、起こすときもドアの外から恐る恐る声をかけ、起きてきた時にはホッとしました。

しかし、ご飯をいつも通り食べ終わったころ、母が中学生活最後の写真を撮らせてもらおうと声をかけましたが、恐ろしく不機嫌な顔で、指名手配犯のようでした。

こんな機嫌が悪くて大丈夫か?と心配しましたが、本人は時間になるとしれっとした顔で一足先に学校に出かけていきました。

これが最後の登校かと母は感慨深く、しばらく後姿を見送りました。

卒業式

コロナの感染対策のため、来賓の挨拶、在校生や卒業生の挨拶や別れの歌もなく、ただ録音された曲が流れるだけで泣くタイミングもなく、さっくりと式は終わりました。

それでもやっぱりこの目で証書を受け取る姿が見られてうれしかったです。

卒業式のあとは、保護者は先生が作ってくださった三年間をまとめた動画を20分ほど見ました。

我が子は不登校だったので、出てくる可能性がほとんどなかったので、ぼんやりと見ました。

そのあと、子供たちが最後のホームルームを終えて外に出てきました。

すると、我が子は友達と一緒に、担任の先生のそばにずっといました。

それを見て「先生の事が好きだったんだな」と嬉しかったです。

その担任の先生には2.3年連続で受け持っていただいていて、毎週家庭訪問を続けてくれていました。

私は電話で話すことが多く、電話での印象はいい方だな。と思っていました。

そして、先生のそばにずっといる我が子を見て、「この先生だったから、登校を再開できたんだろうな」と感謝の気持ちでいっぱいでした。

写真撮影

私は、子が不登校だったため中学校の行事に参加したこともなく、知り合いも少ないので、その後はさっさと帰ってきました。

ずっといると思春期真っただ中の子に嫌がられそうな気もしたので。

家に帰ると数少ないママ友から部活の部員で撮った写真が送られてきました。

子はバスケ部に籍を置いていたのですが、もちろん全く活動に参加していませんでした。

それなのに最後に部活で写真撮ろうとなった時に、そのママ友が子に写真に入るよう誘ってくれ、集合写真に入ることができました。

「仲間だから」と言ってくれたそうで、とても嬉しかったです。

その後は同じ保育園だった子達と撮った写真が、他の方から送られてきて、ありがたく「みんな大きくなったなぁ」としみじみ見ました。

帰宅

卒業式が終わってもしばらく子が帰ってきませんでした。

昼ご飯も食べてないのに夕方まで帰ってこなかったので、聞くと「友達の家に寄ったら最後だから昼ごはん一緒に食べよう」と誘ってくれ、家で昼食をいただいてきたようです。

元不登校なのに、思いの外楽しそうな学校生活だったんじゃないか⁉︎と嬉しく思いました。

まとめ

子は学校での事をほとんど話さないので、表情を観察するくらいしか様子が分かりませんでしたが、卒業式になってようやく良い人に恵まれて結構楽しくやっていたんじゃないか。と思えました。

また、一緒に写真を撮ろうと誘ってくれるママ友や仲間がいなければ、卒業写真も撮れなかったかもしれません。

そして毎週様子を見に来てくれる担任の先生がいなければ、登校を再開できなかったかもしれません。

多くの方の支えがあったからこそ、中学校最後の日をうれしい気持ちで過ごすことができました。

不登校中はいろいろ考えることも多かったですが、子供が大人になってから不登校の経験を前向きにとらえて過ごせるようになるといいなと思います。

ではでは。

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