はい、ひかるです。
お子さんが不登校の場合、小、中学校は不登校でも卒業できてしまいますが、高校に行かれなかったら、将来どうしたらいいんだろう?と悩んでしまいますよね。
私の子は、小学校6年生の秋から3年間不登校でしたが、中学3年生の秋から突然登校再開しました。
それまで不登校が長かったので、なんとなく母は「高校は行かないんだろうなぁ」と思っていたのですが、中三の10月に急に「高校に行きたい」と本人から言われ、大慌てで進学情報をかき集め、てんやわんやでした。
情報収集から希望校決定までのプロセスを記録します。
「高校に行きたい」
登校再開
不登校を三年間続けてきた子が中学3年生の秋「学校に行く」と急に言い出しました。
子はずっと考えていたのでしょうが、母には突然のことで驚きました。
この時、母はただ「学校に行く」と言われたので、「えっと、中学行くにはどうするんだっけ?何が必要なんだ?」とオロオロしました。
入学して数回は通学したので、必要なものは揃っていたのですが体育着や靴などサイズアウトしていましたので新しく購入しました。
しかし子どもが学校に行くのは喜んでいいことなのに、母は喜びよりも不安が先でした。
授業についていけるのか、友達はできるのか、厳しい校則に耐えられるのかなどかなり心配しましたが登校を再開してみたら、学力は全然ですが、友達とはうまくやっているようです。
登校を再開して2ヶ月くらい経った頃、今度は「高校に行きたい」と言われました。
進路希望調査
そして秋に登校を再開してすぐに、学校で進路希望調査書が配られ、そこには子の志望校が3つ書いてありました。
見せられてびっくり。
なぜなら、上の子が通う進学校の名前が書いてあったのです。
上の子が毎日楽しそうに通っており、制服もないという点が気に入ったのだと思いますが、どう考えても今の学力では手が届きません。
「それは難しいよ」と言いましたが「お母さんは,子供の可能性を潰すんだね」と言い返されてしまいました。
「潰すも何も、それが現実だよ。」
あとの二校についても、家からは遠くてとても通える場所ではない高校でした。
その二校とも制服がなかったので、私服というのがポイントなのでしょうが、毎日通うには遠すぎることを本人に伝えると、自分でも調べて納得したようで変更してきました。
しかし、そのあとに書き直してきた高校もびっくりでした。
そこにはクラッシック音楽を本気で勉強する高校が書いてありました。
一度もクラッシックの楽器など音を出したこともない子が、何を考えているのかと聞いてみると、ゼロからエレキギターなどを教えてもらえると思っていた様子。
そこで、本人に「こういう高校は小さいときから真剣に楽器を練習していないと合格はできない」と伝えると、ふくれてへそを曲げて口をきかなくなりました。
それ以来、どういう学校に行きたいのか話してくれなくなり、早めに学校見学などもしたかったのですが、興味がある高校もわからず全く進みませんでした。
話が進まないまま日が過ぎて、一回目の三者面談の日を迎えました。
三者面談
もうこうなったら、担任の先生だけが頼りです。
三者面談では、先生が高校のパンフレットをいくつか持ってきてくれて、いくつか勧めてくれました。
その中で少しでも興味がありそうなところがあると「じゃあ、もうこの場で学校説明会の予約をしよう」と先生がパソコンを持ってきてくれ、見学の予約をしました。
先生も、生徒の進路が決まらないと困るので、この時期だんだん焦ってきていたのでしょう。
これでやっと少し前進しそうで、ホッとしました。
学校見学
その後、三者面談の時に見学予約した学校や、母がネットで探した目ぼしい学校に毎週末のように見学に行くことが続きました。
しかし、当日子の気分が乗らなくてドタキャンするはめになったり、学校の外観を見ただけで嫌になり帰ってくることもありました。
また、母は通学の回数が少ない通信制の学校がいいと思うのですが、子は上の子が通う公立の全日制の進学校がいいと譲りません。
合格しないとわかっていても、希望の高校を受験させないと一生「あの時受けていれば…」と言われると思うので、受けるとしても可能性がほぼないので、滑り止め選びは最重要課題です。
なので母は真剣に探しました。
そしてやっと、見つけた私立高校だけど不登校でも受け入れてくれ、かつ、制服がない高校もあっさり「嫌だ」と言います。
そうすると通信制の学校しか残っていないのに、数校見学に行ってもどれも気に入らず…
子供がはっきり言ってくれなかったので、気づくのに時間がかかったのですが、どうやら “校舎” で勉強したかったようです。
通信制やサポート校はビルに入っていることが多く、いわゆる校舎ではないところが引っ掛かっていたらしいのですが、言葉で言わないのでわかるまで時間がかかってしまいました。
そうこうしているうちに二回目の三者面談の日が来てしまいました。
三者面談2回目
三者面談で担任の先生に今までの状況報告。
- 校舎で勉強したい
- 制服は嫌
- 全日制がいい
という条件で探したけど、「どれもこれも気に入らなくて全然決まらないっ」と担任に話しました。
母は先生に「今でさえ週に何回か休むんだから、その調子では全日制では留年になってしまう。この子の性格では留年したら絶対通わなくなると思う。」と言いながら、子の顔を見るとうなずいていました。
母が説明不足だったのですが、ここでやっと子は、母が通信制を勧める理由がわかったようです。
すると、担任が「じゃあ〇〇高校が良いよ。全日制と通信制があるから。」と軽く言いました。
この時先生は、ある勘違いをしていたのですが、その勘違いが逆に幸いして学校が決まることになりました。
週末に校舎を見に行ったところ、立派な校舎で子供もようやく気に入る学校を見つけることができたと思いました。
勘違い
しかし、帰宅後学校のパンフレットを読み返すと、「もしかして通信制は場所が別なのではないか」という事に気づきました。
住所が違う上に、学校見学に行かないと願書がもらえないと書いてあり、また、見学かあ…やっと学校見学が全部済んだと思ってたのに…
でも見学しないわけにいかないし…でも、見学に行って教室が校舎じゃなかったら、どうしよう!
と思いましたが、よく見ると通信制の方は同じ系列の短大と一緒の住所だったので、その短大の校舎の一角を使う事になっていたら良いなぁと願いながら見学の予約をしました。
最後の見学
そして週末、ドキドキしながら学校を見に行くと…やったぁ!校舎でした。
思った通り、短大の校舎の教室をいくつか利用して通信制の授業を行う様です。
しかも短大のパソコンルームや図書館、食堂なども使えます。
通信制なので最低週一回登校すればよいのですが、理想は週4回登校です。
休みがちな我が子にはちょうど良いペースです。
子供の表情を見ると嫌ではない様子なので、願書を出すことに異論はなさそうです。
ここに来てようやく「ここならまぁいいか」と思えるところが見つかってホッとしました。
母は、この調子じゃ高校進学は無理じゃないか?と思い始めていたので…
ただ、ここの高校は実は制服があるので、どうかなと思いましたが、校舎で勉強できる方が大事らしく、「この学校制服あるよ」と伝えても「大丈夫」という返事が返ってきました。
まとめ
上の子の高校受験の時は塾に通っていて、まったく知識がなくても塾で情報をおしえてもらえました。
しかし今回は塾に通っていなかったし、上のことは受験対象が違っていたので、ゼロからの情報収集でした。
しかも短期間に集中しておこなわなければいけなかったので、違った苦労がありました。
今は私(50代)が子供の時に比べると、いろんなタイプの学校があり、見学中に「私が通いたかったわ」と思うようなものもありました。
不登校の頃は「高校に行けなくても、今のご時世ならどうにかなる」とは思っていたものの、行かれるなら行ったほうが良いとは思います。
思春期で同世代の友達と過ごす時間は貴重だし、高校で話しやすい友達ができるといいなあと思っています。
この経験がどなたかの役に立てばうれしいです。
ではでは。
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