不登校でも大丈夫と思えるまで

woman standing in front of children 不登校
Photo by National Cancer Institute on Unsplash

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はい、ひかるです。

私の子供は不登校で、小6の後半から学校に行けていません。

そして、今は中3です。

学校に行かれなくなった当初は、親も子も辛かったですが、今は毎日楽しくやってきます。

なぜ、楽しく生活できるようになったのか経緯を記録したいと思います。

不登校でも大丈夫と思えるまで

不登校、体調不良から始まった

小6後半から頭痛、吐き気、下痢、じんましんなどなど次々と体調不良で学校を早退、欠席することが多くなりました。

頭痛や、吐き気は目に見える症状ではないので、初めは「学校行きたくなくて、うそをついているのかな?それとも学校でいじめられてる?」と体以外の心配をしていました。

しかし、しまいにはじんましんが出てきて「本当にどこか体が悪いのか?」と心配になりました。

病院に連れて行きたくても、体調が悪すぎて病院にも行かれない事が多く、行かれたとして、薬を処方されても、家に帰れば飲まないうちに症状がおさまっていて結局飲まずじまい…

そんな状態があまりに長く続くので、体調日記をつけてみたら、学校がない週末は元気なことがわかりました。

そして体調が悪くなると部屋に閉じこもり、鍵までかけるので様子もわからない。

平日、日中家に誰もいない時に部屋から出てきて、食べたりTVを見たりしている形跡がありました。

でも、それ以外は部屋も静かだし、ドアは開けてくれないし、生きているのか死んでいるのかもわからず不安でした。

それでも週末は少しの時間、部屋から出てきて顔を見せてくれていました。

いつも週末は調子がいいので「よし、月曜日は行かれるだろう」と喜んでいても、朝になると体調が悪く学校に行くのは「無理」と言われました。

周りの理解を得るまでが大変だった

夫は「週末は元気なんだから、気持ちの問題だ。精神病院に連れて行け!」というだけで何もしてくれず…

精神の問題か?何か違うと思いながらも、仕方なくネットで探してメンタルクリニックやら不登校専門のクリニックに電話してみたら、「予約をとるための時間は月曜日の午前中の1時間だけ。しかも枠は一つだけ」と絶望的な返事がかえってきました。

中学校の保健室で母がカウンセリングを受け、「家でじっとしているのも体に良くないから、外に少し出られるといいですね。保健室に登校するだけでもいいですよ」「ポケモンGOにハマって外に出られるようになる子もいます」など言われました。

しかし、子供の性格を考えると保健室に登校するとは思えないし、ポケモンGOに夢中になるとも思えませんでした。

学校からは「毎朝、欠席の連絡を入れてください」と言われ、しばらくは電話していました。

しかし毎日のことだし、電話をするたびに「あー今日も行かれなかった」と自分で再確認してしまい悲しくなるので連絡をやめると学校からまた「欠席の電話連絡をください」と催促がありました。

負担なので「行くときだけの連絡ではダメですか?」と聞いてもダメと言われ、本当に苦痛でした。

(それでも面倒で、私から連絡はしなくなり、学期が変わる頃には学校も「連絡して」とは言なくなりました。)

これらのことで、いろんなストレスがあり、初めはかなり精神的に参りました。

仕事中でも学校から早退の連絡が入ったりするので、事情を説明しておこうと上司に話すと「病院なんか睡眠薬でも飲ませて、寝ている間に連れて行っちゃえばいい」と言われ、あまりの理解のなさに胸が潰れる思いをしたこともあります。

子供の精神の安定が一番大事

不登校のはじめの頃は平日の朝になると、子供の部屋のドアをドンドン叩いて登校を促していたのですが、言ったところでどうせ行かない(行けない?)し、次第に起こすのをやめました。

すると1週間くらいで、私が寝る前に、自分から私の部屋に顔を出すようになってきました。

その頃は顔を見られただけでとても嬉しかったですね。

逆に部屋から物音がしないと「生きてるかな」ととても不安でした。

顔を見せてくれなくなることが怖かったので、学校に行かない(行けない?)理由もきけませんでした。

ただ、出て来たときには話を聞いて、そして「顔が見られると安心するので、1日1回は見せて欲しい」と毎日伝え続けました。

そして、子供が部屋に帰った後、「元気で良かった」と涙ぐんでいました。

部屋を訪ねてくるときは、いつも笑顔だったので、「私のことは嫌じゃないんだな」と思い、夫が部屋を訪ねても絶対に開けないので、「夫には会いたくないんだな」とか、子供の行動から心理を読む毎日でした。

そのうち、さりげなく尋ねると学校でのいじめはなかったことがわかり、言葉の端々からおそらく意味があると思えない校則や興味がない授業が嫌すぎて体調が悪くなるんだろうなと思いました。

小さい頃から自分がやりたいこととか納得できることしか、やりたくない子だったので、「あーやっぱり」と思いました。

体調不良がなくなった

とりあえず、私が学校に行けと言わなくなって2週間くらいして、体調不良はなくなったので、私としては一安心でした。

私は、子供にとって家を安心して自分らしくいられる場所にしてあげたかったので、本当にしてはいけないこと以外は自由にさせておくことにしました。

基本的にとても性格が落ち着いているし、優しい子なので見守ることができました。

生活態度もよく、挨拶やいただきますなどが言えるので問題ないと判断しました。

ゲームも長い時間やっていましたが、それで心が落ち着くならいくらでもやらせました。

飽きるまでやらせてあげよう。飽きないなら徹底的にやって、その道に進めばいい。と覚悟を決めていました。

その結果、笑顔が多くなりました。

父との溝

person holding white heart paper
Photo by Hanna Morris on Unsplash

反面、夫はもともと、子供をなんとか自分が思うようにコントロールしようと怒鳴ることが時々あり、子供と折り合いが悪く、夫がリビングに出てくると子供は自分の部屋に慌てて帰る状態でした。

夫も、子供がお母さんの言うことしか聞かないとわかっていて、不登校になっても私にあーしろこーしろと言うだけで結局何もせずでした。

私は毎日数分ですが、子供と話ができて、学校に行かない理由もわかっていましたが、夫は全く顔を合わせることなく数週間経っていました。

子供がなぜ私には会いにくるのに夫とは話したくないのか、夫が自分で考える必要があると私は思っていました。

なので、あえて不登校の理由は夫には話さなかったのですが、しばらくして子供が夫の話しかけに応じてくれたとき、自分目線ではなく子供の言うことに耳を傾けるようになっていました。

そして、やっと子供の口から「学校に行く意味がわからない」と聞き出し、夫も理解し、そのあとから怒鳴ったり、「学校に行け」とは言わなくなりました。

その後、ちょっとずつ子供と夫の会話ができてきました。

自分探し

ここまでくるのに、約3ヶ月。

長かったですが、やっと心の平静が取り戻せました。

あとは見守るだけです。

子供はいろんなことに興味があり、私はできる範囲で応援しています。

興味があることを片っぱしから試してみることで、自分が本当にやっていきたいことを探し続けています。

子供が興味を示したもの

  • 魚をさばく
  • ペンタブで絵を描く
  • CAD
  • 音楽
  • 高校進学

高校に行く気になった

man and woman sitting on chairs
Photo by NeONBRAND on Unsplash

子供が興味を示したものを順に挙げたのですが、3年かかってやっと最後に進学が来ました。

この間、私は一言も「高校に行かなきゃ」と進学を促すことは行っていません。

自分から行く気にならなければ、勉強する気にはならないからです。

ただ、通信制の高校があるよ。とかyoutubuで勉強できる素材があるよ。とかそういった情報は伝えるようにしていました。

しかし、子供は自分でそれらの情報を集めていたようで、「知ってる。」とか「それは評判が悪い」など言っていたので、高校にいかなきゃという気になっていることをうかがい知ることはできました。

そのうち、「高校に行きたいから、参考書を買って欲しい」とか「勉強を教えてほしい」と言うようになりました。

参考書は書店に行って、どっさり買いましたし、子供が聞いてきたときには数学を教えたりしました。

しかし私は学校に行ってまた体調が悪くなるのが心配なので、子供には言いませんが通学するような高校にはいかない方がいいんじゃないかと思っています。

まとめ

我が子は今のところ、不登校歴3年です。

これからどうなるのか、まだまだわかりませんが今は勉強を自主的にしようとしているところです。

勉強しろと言わなくても、自分で考えて勉強は必要だと感じたのでしょう。

これからもできる範囲で、子供が興味のあることをやらせてあげて将来どういった進路を選んでもいいようにサポートしていくつもりです。

じっと時期が来るのを待つのはハラハラして長く感じるかもしれませんが、今の私は将来子供がどうなっていくのか楽しみでしかありません。

いろんな才能があると思うので、自分で自分がやりたいと思うことを発掘していく過程が楽しいです。

魚市場でさわらを丸ごと一本買ってみた、に書いたのですが、魚をさばくのは、包丁を買い集めるところからスタートして魚市場へ行って鰆(さわら)一本買ってきてさばいたりしています。

他の子のように中学校に行って、授業を受け、やれと言われた課題をやり、先生や親に言われるまま高校に行った方がある意味楽だと思います。

学校生活に馴染めず、自分からいばらの道を選んだ我が家の子供は、しなくてもいい苦労をすることになると思いますので、親の私は精一杯のサポートをしていくつもり。

それから、中学校の担任になり毎週顔を見にきてくださっている先生には感謝しています。

はじめは「学校においで」と言われるのを恐れて玄関に出ていかなかった子供ですが、私が先生に「学校においでと言わないでほしい」と伝えてからは言わなくなりました。

そのことで安心したのか、最近は先生の訪問を待っている様子があります。

先生は子供が高校進学の希望だと知って、いろんなタイプの高校があると資料を持ってきたり、学校の様子を話してくださっているようです。

本当にありがたく思っています。

この記事が不登校の子を持つ親御さんの参考の一例になれば嬉しいです。

ではでは。

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