はい、ひかるです。
私は若い時、顔色が悪く、化粧をしているのにもかかわらず、患者さんや同僚から「顔色が悪いね」と時々言われていました。
しかし、舌癒着症のを受けてから、口紅をつけていなくても顔色が悪いと一度も言われていません。
顔色の悪さや唇の色が良くない方の参考になるかもしれません。
舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)の手術を受けたら、顔色が良くなった
- 舌癒着症とは?
- 舌癒着症の手術とは?
- なぜ舌癒着症の手術を受けたのか
- 手術前の検査
- 手術当日
- 手術翌日
- その後
- まとめ
舌癒着症とは?
舌がアゴに長めにくっついていて、舌の動きが制限されている状態です。
すると、発音がはっきりしなかったり、赤ちゃんではうまくおっぱいが飲めなかったりします。
また、舌が前の方に引っ張られてついているので、空気の通り道が曲がっていて空気の通りにくい状態です。
舌癒着症の手術とは?
ごく簡単に言うと、舌の付け根の部分を局所麻酔(年齢によっては全身麻酔)で
レーザーを用いて切り開き、その奥にある筋肉を 切開します。
そうすることで、舌が少し動きやすくなり発音が良くなったり、赤ちゃんがおっぱいを飲みやすくなり、のどの空気の通り道がまっすぐになって、呼吸がしやすくなります。
手術は、麻酔の注射を舌の周りに何ヶ所かして、少し切るだけなので、すぐに終わります。
出血もほとんどありませんし、術後の痛みもなく、私は歩いて家に帰れました。
詳しくは舌癒着症学会のページを読みください。
なぜ舌癒着症の手術を受けたのか
この手術を受けたのは、深呼吸しても胸一杯に空気が入ってくる感じがしなかったためです。
血液の中の酸素飽和度を簡易的に測る器械(パルスオキシメーター。コロナのせいで最近名前がしれていますね)があるのですが、仕事中に自分の酸素飽和度を測ってみたら、93%とかなり悪くてガッカリしたことがあります。(普通は99〜100%)
そして、ある時、友人に酸素飽和度が低いこと、胸一杯に空気が入らない事をなんとなく話した時に、この手術を受けることを勧められたのです。
友人もイライラすると言って、この手術を受けたのですが、診察したときに「舌癒着症で、酸素が足りていない人が多いからイライラするんだ」というような話しを医師から聞いていたのです。
調べてみると、全国的にその手術をしている医師が少ないのに、なんと私の実家から歩いて行ける距離にその診療所はありました。
海外からわざわざ来る患者もいるくらいなのに、なんとラッキーな!
なんとなく得した気分になり、とりあえず受診してみる気になりました。
手術前検査
私の舌の下を見るなり、医師は「あ~、ビッタリくっついてるね。」と言い、鼻からファイバーを入れ、映像を見ながら空気の通りが悪い理由を説明してくれました。
舌があごの前方にくっついていて、気道が前に曲がってついていて、空気の通りが悪いそうです。(曲がってつぶれたストローを吸っても吸えないのと一緒です)
そして、次の検査は、睡眠時無呼吸があるかどうかの検査。
昼間に受診して、静かな部屋でセンサーを顔や指に装着して、1時間くらい寝て、その間の呼吸状態を確認するものです。
四畳くらいの部屋で、なんと若い男性と同時に検査でした!
検査中はその男性と2人きりで、しかも体のあちこちにセンサーがついていて、寝られるワケなかろう!と思ったのですが、意外にもすぐに寝られて、自分の図太さに驚きました。
検査結果は、なんと無呼吸がありました。30秒くらいのが何回も。
そして、なんと、いびきもかいていました。知らなかった!
今まで誰にも指摘されませんでした…
これは手術やるしかないでしょう。と決心しました。
手術当日
当日は何人も同じ手術を受ける人がいました。
スーツケースをガラガラ引いている人もいたので、かなり遠方から来たのだろうと思います。
手術直前は痛み止めの注射をして、手術自体は5分くらいであっという間に終わり、私が手術室から出て、止血を確認している間に、次々と患者さんが入っていきました。
その後は、痛み止めのおかげか大した痛みもなかったので、歩いて家に帰りました。
手術翌日
翌日は傷口の消毒、止血の具合を見るため受診しましたが、特に問題ありませんでした。
深呼吸してみると、空気が胸一杯に入ってくるので感動でした。
酸素運動飽和度も99%で天にも昇る心地でした。
ただ、痛みがひどかったです。
舌の筋肉を切ってしまっているので、1ヶ月くらいは何かを噛んだり飲んだりするたびに舌が動いて、めちゃくちゃ痛かったです。
食べながら話す余裕などなく、痛みをこらえながら、下を向いて必死に飲み込む様子を見て同僚が「泣いてるのかと思った」と言ってました。
その後
手術の結果を確認するためには、術前に行った検査をもう一度やるはずだったのですが、面倒くさくなったので、私は受けませんでしたが、術後は顔色が悪いとは一切言われなくなりました。
仕事中に酸素飽和度をはかってみるとは99%。(看護師なので職場に測定器があります)
いびきは疲れていると出ますが、家族からは寝ている時に息が止まっているとは言われません。
まとめ
この手術は、戦後しばらくは赤ちゃんが生まれると、誰でも当たり前にやっていた手術だそうです。
日本人はかなりの割合で舌癒着症で、舌の動きが悪くておっぱいがうまく飲めなかったり、眠りが浅かったりするそうです。
それがなぜか ”効果がない” とされてしまい、この手術をしているのは日本で、数か所だけだそうです。
効果は人によって違うんでしょうけれど、私の顔色は確実に良くなったし、空気が胸一杯吸えるので、めちゃくちゃ気持ちがいいです。
ちなみに、私は子供が赤ちゃんのときに同じ手術を受けさせました(生後3ヶ月以内なら局所麻酔で受けられます)が、手術室から出てきた瞬間、本当に驚きました。
唇の色がきれいなピンクになり、抱っこしたときの体がすごく柔らかくなっていました。
「酸素が一杯吸えるようになったから、今日は心配になるほど寝ますよ。時々起こして、おっぱいをあげてね。」と言われました。
その夜、子供は確かに爆睡していました。
子供2人に手術を受けさせて、もう1人は変化が見た目にはわからなかったので、効果は人によると思います。
この手術の唯一のデメリットは、術後の痛みです。
赤ちゃんだった子供たちは痛くないのか、普通にミルクやオッパイを吸っていましたが、私は、1ヶ月間食べ物を飲み込むたび、めちゃくちゃ痛かったです。
痛かったけど、時期がくれば治るし、今後の人生で、ずっと空気がめいっぱい吸えるメリットのほうが大きいので、私は手術してよかったです。
そのほかにも、冷え性や頭痛、不定愁訴、アトピーなども改善されることがあるそうです。
興味のある方は、ご自分でもよく調べて納得された上で、手術を検討されると良いかと思います。
では、では。
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